2019/03/17
人工木について
今回は人工木についてです。
当店の御見積によく出てくる『人工木』とは一体どんなものでしょう。人工木を調べてみると人工木には特にこれといった定義は無いようです。チップ状の木材を樹脂と混ぜ合わせ固めた物や、樹脂を木材のような木目に加工した物など工業製品全般を人工木というようです。当店が扱う人工木は工場、家庭などから出た廃プラスチックを再利用した合成樹脂です。
この人工木をどこに使うかと言いますと、棟部の芯材として使用します。近年は地震などの影響もあり軽い屋根を好まれる傾向があります。昔ながらの『のし瓦』を何段も積み上げる工法から少し幅の広い『7寸丸瓦』や『三角冠瓦』など1枚の瓦で納める工法へと変わりつつあります。この一枚で納める瓦を風や揺れに耐えられるよう固定するための部材に使用します。
他社では人工木を使用せず、天然木を使用する工事店や、木材に防腐材を注入した物を使用している工事店もあるようです。どれが正解でどれが間違いという事はありません。独自のこだわりがあるのだと思います。
当店では、数多くの修理物件の経験から『腐食しない』『強度が一定』の人口木が一番棟芯材に適しているとの思いから人工木を使用しています。もちろん棟芯材だけが良い物でも付随する部材や施工技術が良い物で無ければ意味がありません。常にお客様の立場になって一番良い物を提案して行きたいと思います。
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