2026/09/21
瓦が割れていないのに雨漏りする? 瓦職人が見る屋根のポイント

「天井にシミがあるので、雨漏りだと思います」
屋根の点検では、こうしたご相談を受けることがあります。
そこで屋根を見てみると、
「瓦には割れもないし、ズレもない」
ということがあります。
では、瓦に異常がないのに、なぜ雨漏りするのでしょうか。
実は、屋根の雨漏りは瓦の割れやズレだけが原因とは限りません。
瓦が割れていなくても雨水が入ることがあります
例えば、瓦の周辺に落ち葉などが入り込んでいる場合です。
落ち葉などが瓦の隙間に入り込むと、雨水が本来とは違うところへ回ってしまうことがあります。
水は細い隙間にも入り込む性質があるため、毛細管現象によって雨水が屋根の中へ入ってしまうこともあります。
また、冬場にはすがもれによって雨漏りが起こることもあります。
このように、瓦そのものに割れやズレがなくても、雨水の流れに問題が起きている場合があります。
「雨漏り」と思っていても、別の原因の場合があります
もう一つ注意したいのが、雨漏りだと思っていたものが、実は雨漏りではないケースです。
例えば冬場の結露です。
屋根裏で結露が発生すると、水滴が落ちたり、天井にシミができたりすることがあります。
また、屋根裏に動物やコウモリなどが入り込んでいる場合、その排泄物によってシミなどが発生することもあります。
蜂などが入り込んでいるケースもあります。
そのため、
「天井にシミがある=必ず雨漏り」
とは限りません。
私が屋根を点検するときに見るところ
まずは瓦に異常がないかを確認します。
割れていないか、ズレていないか、屋根全体を見て問題がないかを確認します。
そして、天井などにシミがある場合は、お客様がどこを気にされているのかも確認します。
雨漏りの場合、室内で水が落ちている場所と、実際に水が入っている場所が同じとは限りません。
そのため、屋根だけを見て判断するのではなく、これまでの雨漏りの事例や、雨漏りと間違われた事例なども参考にしながら原因を考えます。
「瓦が悪い」と決めつけないことが大切です
屋根を見て瓦に異常がなければ、
「瓦は問題ないから大丈夫」
と簡単に判断するのもよくありません。
反対に、
「天井にシミがあるから、瓦を直さないといけない」
と決めつける必要もありません。
大切なのは、実際に何が原因なのかを確認することです。
これまでにも、瓦そのものではなく、落ち葉や水の流れが原因だったり、雨漏りだと思っていたものが結露や屋根裏に入り込んだ動物などによるものだったりすることがありました。
屋根は外から見ただけでは分からないこともあります。
「天井にシミがあるけど、雨漏りなのかな?」
「瓦は割れていないけど大丈夫かな?」
そんなときは、まず現在の状態を確認してみてください。
原因が分からないまま、いきなり修理を決める必要はありません。
屋根の状態と、実際に起きていることを一つずつ確認することが、適切な修理につながると私は考えています。

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