2026/09/17
屋根の傷み、全部すぐに直すべき? 瓦職人が考える修理の優先順位

屋根を点検してもらったら、
「ここも傷んでいます」
「こちらも修理した方がいいです」
と、いくつも指摘されたことはありませんか?
屋根は普段なかなか見ることができない場所なので、悪いところがいくつも見つかると、
「全部直さないといけないのかな?」
と不安になる方もいると思います。
もちろん、傷んでいるところをすべて直すに越したことはありません。
ただ、実際の屋根工事では、今すぐ直した方がいいところと、少し様子を見てもいいところがあります。
私は屋根を点検したとき、まず次のようなところを考えます。
雨漏りしているところは優先します
まず一番分かりやすいのは、現在雨漏りしているところです。
雨漏りしている場合は、原因を確認して、できるだけ早く対応した方がいいと考えています。
また、今は雨漏りしていなくても、このまま放っておくと、将来的に修理するときに高額になってしまうような傷みもあります。
そういった場所は、お客様にもできるだけ早めの修理をおすすめします。
落下すると危険なところも優先します
もう一つ重要なのが、瓦などが落下する危険がある場所です。
屋根の傷みは、家だけの問題とは限りません。
例えば、隣接する土地や道路、駐車している車、人が通る場所などに瓦が落ちる可能性がある場合は、雨漏りがしているかどうかだけでは判断できません。
「落ちたら危ない」
ということも、修理の優先順位を決める大切なポイントです。
すぐに直さなくてもいい場合もあります
一方で、すべての傷みをすぐに修理しなければいけないとは限りません。
例えば、家族構成が変わり、今後使う予定のない離れの屋根が傷んでいたとします。
もちろん直すに越したことはありません。
しかし、これから使う予定がない建物であれば、今すぐ修理する必要があるのかを、お客様と一緒に考えることもあります。
また、今後外壁塗装を予定している場合もあります。
外壁塗装では足場を設置することがありますので、そのタイミングで屋根の工事も一緒に行えば、仮設足場を一度で済ませられる場合があります。
屋根だけを先に工事するのではなく、これから予定している工事とのタイミングも考えて判断することが大切です。
予算に合わせて優先順位を考えます
本当は、悪いところを全部直すのが一番です。
ただ、お客様にもそれぞれ予算があります。
ですから私は、屋根の状態を見たうえで、
「ここは今やった方がいい」
「ここは今回は見送ってもいい」
というように、優先順位をつけて考えるようにしています。
ただし、今回工事を見送ることで、将来的に傷みが大きくなり、結果的に高額な修理になってしまう可能性があるところについては、できるだけお客様にお伝えします。
最終的にどうするかを決めるのはお客様です。
だからこそ、今の状態をきちんと説明して、今すぐ直すところ、後回しにできるところを分けて考えることが大切だと思っています。
屋根は「全部直す」だけが答えではありません
屋根の点検で傷みが見つかったからといって、必ずしもすべてを一度に修理しなければならないわけではありません。
大切なのは、
「今、何を直すべきなのか」
「何を後回しにできるのか」
「後回しにすると、将来大きな修理にならないか」
を考えることです。
屋根の状態だけではなく、建物の使い方、これから予定している工事、そしてお客様の予算。
そういったことも含めて、修理の優先順位を考えるのが、私たち屋根職人の仕事だと思っています。
「屋根を見てもらったけど、どこから直したらいいのか分からない」
そんなときは、すぐに工事を決める必要はありません。
まずは現在の屋根の状態を確認して、どこを優先するべきなのかを一緒に考えてみてください。

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