2026/08/13
瓦が落ちそうになっていた原因は、瓦ではありませんでした

「瓦が落ちそうになっているので見てほしい」とご相談をいただき、屋根を確認しました。
実際に確認すると、袖瓦を固定している釘が効いておらず、瓦が落ちそうな状態になっていました。
原因を調べていくと、瓦を固定している木材が腐食していたことが分かりました。
そして、その木材が腐食した大きな原因が、捨て水切りが入っていなかったことでした。
捨て水切りがないことで雨水が固定部分に入り込み、長い年月をかけて木材を傷めてしまったと考えられます。
木材が腐ってしまえば、そこに打ってある釘も効かなくなります。
その結果、瓦がしっかり固定できず、落下する危険がある状態になっていました。
過去の雨漏りから、施工方法も変わっています
この屋根が新築された当時は、捨て水切りを入れる施工方法が一般的ではありませんでした。
しかし、その後、同じような部分から雨漏りするケースがあり、施工方法も見直されてきました。
現在では、雨水が入り込むことを防ぐために、捨て水切りを入れる工法で施工するようになっています。
今回も、当時と同じ方法でやり直すのではなく、現在の工法に合わせて捨て水切りを設置し、再施工しました。
さらに、瓦の固定には、従来のステンレススクリュー釘ではなく、パッキン付きステンレスねじを使用。
ねじでしっかり固定することで、より緩みにくい施工としました。
「瓦がズレた」には原因があります
今回のように、瓦が落ちそうになっているからといって、原因が瓦そのものにあるとは限りません。
その下にある木材が腐っていたり、そこに雨水が入り込む原因があったりします。
だからこそ、屋根の修理では、
「瓦がズレたから直す」だけではなく、「なぜズレたのか?」を確認することが大切です。
今回の施工では、腐食した木材と瓦を直すだけでなく、雨水が入り込んで木材を傷める原因となった部分も見直して施工しました。
貞瓦店では、目に見える症状だけで判断せず、その原因まで考えて修理することを大切にしています。

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