2026/08/13
「瓦がズレています」と言われたら?すぐに修理が必要とは限りません

「瓦がズレています。修理したほうがいいですよ」
突然そう言われたら、「雨漏りするのでは?」「すぐ直さないといけないのでは?」と不安になる方もいると思います。
でも、屋根を見てきた職人の立場からすると、瓦が少しズレているからといって、必ずしもすぐ修理が必要とは限りません。
少しのズレなら問題ない場合もあります
例えば、ほんの少しだけ瓦がズレている場合。
また、銅線やステンレス釘などで屋根にしっかり固定されていることが確認できる瓦であれば、私は状態を見て「今すぐ直さなくても大丈夫」と判断することがあります。
大切なのは、「ズレている」という一つの状態だけで判断しないことです。
瓦がどの程度ズレているのか。
固定されているのか。
周囲の瓦に影響が出ていないか。
雨水の流れに問題がないか。
屋根全体の状態を見たうえで判断する必要があります。
逆に、早めに確認したいズレもあります
特に注意したいのが、棟に使われている「のし瓦」のズレです。
棟は屋根の一番高い部分にあり、複数の瓦を積み重ねて納めています。
その中ののし瓦がズレている場合は、のし瓦を固定する葺き土が劣化している事があり、放置することで周囲にも影響する可能性があります。
そのため、瓦のズレを指摘されたときには、単純に「ズレている・ズレていない」だけではなく、どこの瓦が、どのような状態になっているのかを見ることが大切です。
屋根は「瓦のズレ」だけを見ているわけではありません
私が屋根を点検するときは、瓦のズレだけを見るわけではありません。
例えば、
- 棟
- 軒先の瓦
- ケラバ(屋根の両端の瓦)
- 谷樋
- 軒樋
- 瓦全体の割れやヒビ
など、屋根全体の状態を確認します。
一部分だけを見て「大丈夫」「危ない」と判断するのではなく、屋根全体を見て、その家にとって本当に修理が必要なのかを考えることが大切だと思っています。
「瓦がズレている」と言われて不安になったら
最近では、突然訪問してきた業者から、
「瓦がズレていますよ」
「このままだと雨漏りしますよ」
と言われて、不安になったという話を聞くことがあります。
もちろん、本当に修理が必要なケースもあります。
だからこそ、言われたことだけで慌てて判断するのではなく、まずは屋根の状態を実際に確認してもらうことをおすすめします。
もし私に相談していただくなら、
「まずは僕に点検させて下さい」
とお伝えしたいです。
屋根は、少しの瓦のズレだけで判断できるものではありません。
そのズレが問題なのか、それとも現状では問題がないのか。
棟や谷樋、軒先、ケラバ、雨樋なども含めて確認し、本当に修理が必要なところを見極めることが大切です。
屋根のことで「これって直したほうがいいのかな?」と迷ったときは、まず一度、屋根の状態を確認してみてください。
必要な修理はきちんと直す。まだ必要のない修理は、無理におすすめしない。
それも、屋根を長く見てきた職人として大切なことだと考えています。








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