2026/08/10
台風や大雨の前に確認したい屋根のポイント|普段は雨漏りしない場所から雨漏りすることも

夏から秋にかけて、台風やゲリラ豪雨など、短時間に大量の雨が降ることがあります。
貞瓦店にも、大雨の後には**「雨漏りがするので見てほしい」**という相談が多くなります。
普段の雨では雨漏りしないのに、強い雨が降ったときだけ雨漏りする。
実は、こうしたケースは珍しくありません。
大雨のときに注意したい「谷樋」
屋根の中でも、特に注意しておきたいのが**谷樋(たにどい)**です。
谷樋は、屋根に降った雨水が集まって流れる場所です。
普段の雨でも雨水が集まりますが、大雨になると当然、流れる水の量も一気に増えます。
谷樋に傷みがあったり、雨水がうまく流れない状態になっていたりすると、大量の雨が降ったときに雨漏りにつながることがあります。
先日も、雨漏りのご相談で屋根を確認したところ、谷樋の板金に穴が開いていました。
屋根の表面だけを見ても分からない傷みが、瓦をめくることで見つかることがあります。
「棟」も大雨のときは注意が必要です
もう一つ、私が屋根を見るときに気をつけているのが棟です。
特に**隅棟(すみむね)**と呼ばれる、斜めに勾配がついている棟は注意が必要です。
隅棟は普段の雨でも雨漏りしやすい箇所の一つです。
通常の雨では何とか持ちこたえていても、強い雨や風が加わることで、普段なら雨漏りしないような場所から雨水が入り込むことがあります。
そのため、
「今まで雨漏りしたことがないから大丈夫」
とは必ずしも言えません。
大雨の前に、自分で確認できること
理想を言えば、台風や大雨の前に屋根の点検をしておくことです。
ただ、屋根に上がるのは危険なので、無理に自分で屋根を確認する必要はありません。
そこで、普段の雨の日にできる簡単なチェックがあります。
それが、軒樋(のきどい)の排水がきちんとできているかを見ることです。
雨が降ったときに、雨樋から水がきちんと流れているか。
雨樋から水があふれていないか。
雨水が途中から飛び出して、壁などに当たっていないか。
こうしたところを確認してみてください。
雨樋から水があふれると、その雨水が壁などに当たり、そこから雨漏りの原因になることもあります。
屋根だけではなく、屋根から流れてきた雨水が最後まできちんと排水されているかを見ることも大切です。
大雨の後に雨漏りしたら
大雨の後に室内の天井や壁にシミが出た場合、見えているシミの真上が雨漏りの原因とは限りません。
屋根の上では雨水がさまざまな場所を伝ってくるため、原因を探すには屋根全体の状態を確認する必要があります。
「普段の雨なら大丈夫だから、少し様子を見よう」
と思われるかもしれません。
しかし、普段は問題がなくても、大雨のときだけ雨漏りする場合があります。
雨漏りが起きたときには、できるだけ早めに原因を確認しておくことをおすすめします。
屋根は「雨が降ったとき」だからこそ分かることがあります
屋根は、普段は静かに家を守っています。
しかし、大量の雨が降ったときには、谷樋や棟、雨樋など、普段は分からない部分に負担がかかります。
貞瓦店では、単に瓦がズレているかどうかを見るだけではなく、**「雨水がどこから来て、どこを通って、どこへ流れていくのか」**を考えながら屋根を確認しています。
台風や大雨が来る前に、気になるところがあれば、一度屋根の状態を確認しておくと安心です。

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