2026/09/01
屋根に傷みがあっても、すぐに全部直す必要はありません。職人が考える修理の優先順位

屋根の点検をすると、瓦のズレや劣化、棟の傷みなどが見つかることがあります。
「こんなに悪くなっているなら、全部すぐに直さないといけないの?」
そう思われる方もいるかもしれません。
もちろん、傷んでいる部分は、そのままにしておけば少しずつ劣化していきます。
ですから、今すぐ修理が必要ない場合でも、**「将来的には修理が必要になる可能性がある」**ことはお伝えします。
ただ、屋根の状態だけを見て「ここも、あそこも全部直しましょう」と考えるわけではありません。
今すぐ直した方がいい場所と、様子を見られる場所
例えば、棟は屋根の中でも傷みやすい場所の一つです。
また、谷樋も注意が必要です。
谷樋に穴が開いていても、下にあるルーフィングが防水していることで、室内まで雨漏りしていない場合があります。
「雨漏りしていないから大丈夫」と思ってしまいそうですが、穴が開いている以上、早めに修理を考えた方がいい状態です。
一方で、多少のズレや劣化があっても、現在の状態を確認したうえで、すぐに修理しなくてもよいと判断することもあります。
大切なのは、「傷んでいる=今すぐ全部修理」ではなく、その状態が今後どう進んでいくのかを考えることだと思っています。
修理の優先順位は、お客様によって違います
屋根の状態が悪いところは、もちろん直した方がいいです。
ただ、お客様によって事情は違います。
「これからも長くこの家に住む予定なのか」
「今後、家をどうしていく予定なのか」
「年齢的に、これから大きな工事をするのはどうなのか」
「予算はどのくらいなのか」
こういったこともお聞きしたうえで、どこから修理するのがいいのか、優先順位をお伝えするようにしています。
屋根工事は決して安いものではありません。
だからこそ、屋根の状態だけで判断するのではなく、その家にこれからどのくらい住むのか、どう暮らしていくのかまで考えて修理をすることが大切だと思っています。
私が屋根を点検するときに見るところ
屋根に上がったら、全体の状態を見るのはもちろんですが、特に注意して見る場所があります。
棟、谷樋、屋根全体の通り。
そして、これまでの経験から、どの家にも**「雨漏りしやすいポイント」が2~3ヶ所ほどある**と考えています。
そういった場所を確認しながら、
「ここは今すぐ直した方がいい」
「ここは今後注意しておいた方がいい」
「ここは現状なら様子を見てもいい」
というように、一つひとつ判断していきます。
屋根は、見た目だけでは判断できないことがあります。
瓦が少しズレているからといって、それだけを直せばいいとは限りません。
逆に、見た目には大きな問題がなくても、早めに対処した方がいい場所もあります。
だからこそ、屋根工事の職人に実際に見てもらうことをおすすめします。
「全部直さないといけないのかな?」と心配されている方も、まずは現在の屋根がどんな状態なのかを知ることから始めてみてください。
貞瓦店では、屋根の状態を確認したうえで、必要な修理や優先順位を分かりやすくお伝えしています。
屋根のことで気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

前の記事 : 「瓦がズレている?」屋根の職人はどこを見て判断するのか
次の記事 :







施工事例













