2026/09/07
古い瓦屋根は、全部葺き替えた方がいい?|瓦職人が考える「見直す」と「替える」の判断

「屋根が古いので、葺き替えたほうがいいですよ」
訪問販売の業者などからそう言われて、ご心配になってご相談されるお客様がございます。
特に築年数が経っている瓦屋根の場合、
「もう古いから、全部交換するしかないのかな?」
と思ってしまうかも知れません。
ただし、古い瓦屋根のため、必ず葺き替えなければいけないわけではありません。
屋根を実際に見て、どこに傷があるのか、どの程度の修理が必要なのかを確認することが大切です。
まず見るのは「平部の瓦」です
私が古い瓦屋根を見たとき、まず確認するポイントの一つが、屋根の広い部分に並んでいる「平部」の瓦です。
平部がしっかりしていて、瓦に大きなズレがなく、きちんと固定されています。
もし状態であれば、古い屋根だからといって、すぐに葺き替えをする必要はない場合があります。
ちなみに、建物や谷、瓦の割れなど、他の部分も確認します。
屋根は一部だけを見て判断するものではありません。
全体を見て、今どんな状態なのかを確認することが大切です。
反対に、葺き替えを考えたほうがいい場合もあります
万が一、劣化している箇所や修理が必要な箇所が何か所もある場合は話が変わります。
一つ一つ修理していけば直すことはできても、付随する部分まで見ていくと、
「この状態なら、部分的に修理を繰り返すより、葺き替えたほうが長い目で見て良いのではないか」
と判断する場合がございます。
古い屋根は、最新の屋根とは工法が違う部分もあります。
そのため、葺き替えをするのであれば、最新の新しい工法で施工できるというメリットもあります。
古いだけから葺き替えるのでなく、屋根全体の状態と、これから何年住むのかということまで考えて判断する。
私はそう考えています。
「葺きしか替えない」と思って相談されたお客様もいらっしゃいました
実際に、訪問販売の業者から屋根のことを指摘され、
「葺き替えをするしかないと思います」
という状態でご相談に来られたお客様もいます。
とりあえず、実際に屋根を確認してみると、葺き替えをするほどの傷みではありませんでした。
屋根の状態を知らないまま「葺き替えしかない」と思い込んでしまうと、本当は必要のない工事までしてしまう可能性があります。
ですから、屋根の修理をお勧めされたのであれば、
「本当に葺き替えが必要なのか?」
を確認してみることを一度おすすめします。
古い屋根でも、メンテナンスをすれば長く使えます
古い瓦屋根でも、きちんとメンテナンスしていれば、長く使えることはできます。
ただし、台風や地震などが起こった場合には、屋根が被害を受ける可能性があります。
災害が起きた後は、同じように被害を受けた家から修理の依頼が集中するため、すぐに修理に入れないこともあります。
「今は雨漏りしていないから大丈夫」
ただではなく、もし屋根の状態が心配なので、災害が起こる前に一度点検しておくという考え方も大切です。
そのついでに、
「このままメンテナンスを続けるのか」
「将来的なことを考えて葺き替えるのか」
を考えても遅くはありません。
屋根が古い=すぐ葺き替え、ではありません
屋根の状態は、一軒一軒違います。
古い屋根でも、しっかりしている部分はありますし、反対に修理を今度より葺き替えたほうが良い状態の屋根もあります。
大切なのは、築年数だけで判断しないこと。
実際に屋根を見て、どこが悪いのか、どこまで修理が必要なのかを確認することです。
「葺き替えを勧められたけど、本当に必要なのかな?」
そういった場合も、まずは屋根の状態を確認してみてください。
すぐに工事を決めなくても大丈夫です。
貞瓦店では、屋根の状態を確認した上で、必要な修理や今後のことを考えてご相談に取り組んでいます。
「この屋根、まだ直して使える?」
「葺き替えたほうがいいですか?」
そんな相談でも大丈夫です。

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